「第19回沖婦連平和集会」
(県婦人連合会、全国地域婦人団体連絡協議会主催)
集会アピール

 沖縄県婦人連合会は、創立以来世界平和確立の理念を堅持し、世界の恵まれない子どもたちへの救済活動、北方領土返還要求運動、民間国際交流の推進など、地道な活動を続けてまいりました。
 太平洋戦争で、国内唯一の地上戦にさいなまれ焦土と化した沖縄は、23万人余の尊い生命と全ての財産を失い、戦争がいかに残酷で最大の悲劇であるかを、身をもってさとりました。再び同じ過ちを繰り返してはならないことを訴え続けて63年。
 しかし最近の教科書検定問題の動きに対し、私ども県民は怒りを心頭に発しています。戦時中の集団自決の問題や朝鮮慰安婦の問題に対し、当時の戦争実態の事実を無理にねじまげようとしています。
 焦土の中から立ち上がった郷土沖縄は、県民のたゆみない努力によって、いま向上発展の途を歩んでおります。
 世界に目を向けると、今なお民族間の紛争・食糧危機・領土問題等、火種は絶えず、戦火に逃げ惑う人々の姿は、沖縄の悲惨な第2次世界大戦の記憶と重なり、胸を締めつけられます。
 更に地球環境の汚染や自然破壊等、人類の生存を脅かす核軍拡競争は止まるところを知らず平和を希求する私たちの願いとかけ離れたものになっています。
 私達は、どのような状況の中でも平和憲法を守り、草の根からの国際理解と協力推進し、21世紀を生きる人々が平和に暮らせることを心から願い、沖縄を発信地として平和を求め続ける事を誓い声を大にして広くアピールいたします。

 

平成19年6月3日
社団法人 沖縄県婦人連合会




 




inserted by FC2 system